今回のテーマ
- WordPressで作ったサイト上に、野球グラウンドやテニスコードなどの施設を予約するシステムを作る
目次
使うもの
プラグイン
プラグイン | 説明 |
---|---|
Attendance Manager | 出勤表を管理できるプラグインです。 今回は、スタッフを各施設に見立てて使います。 |
予約システムモジュール | Attendance Manager のカスタマイズモジュール(有料)です。 出勤表からの予約ができるようになります。 |
WP User Avatar | ユーザーのプロフィール写真を設定するプラグインです。 各施設のアイコンとして登録します。 |
Real-Time Find and Replace | サイト内の文字列を置換するプラグインです。 「スタッフ」の表記を「施設」に置き換えます。 |
その他
- 各施設のアイコンまたは画像を用意しておきます
WP User Avatar のインストール
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WordPress管理画面から「プラグイン:新規追加」を開きます
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キーワード「WP User Avatar」で検索します
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WP User Avatar をインストールし、有効化します
Attendance Manager のインストール
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WordPress管理画面から「プラグイン:新規追加」を開きます
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キーワード「attmgr」で検索します
-
Attendance Manager をインストールし、有効化します
有効化したときに追加されるページ
Attendance Manager を有効化すると5つのページが自動的に作られます。
以下に、施設予約サイトとしては要らないページを「×」で示しています。
それらは「下書き」(もしくはゴミ箱行き)にします。
ページ | 使う |
---|---|
× | |
出勤管理(管理者用) | ● |
× | |
× | |
× |
Attendance Manager のプラグイン設定
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WordPress管理画面から「Attendance Manager:全般」を開きます
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「ポートレイト」で「アバターを使う」を選んで保存します
施設の登録
Attendance Manager は本来、「スタッフの出勤表」を管理するプラグインです。
ここではスタッフを各施設に見立ててユーザー登録をします。
登録にあたり、各施設ごとにメールアドレスを用意する必要がありますが、もし各施設を共通の(同一の)メールアドレスで登録したい場合は、「 Allow Multiple Accounts」 というプラグインを使えばできます。
以下、施設の登録手順です。
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WordPress管理画面から「ユーザー:新規追加」を開きます
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「名」欄に施設名を入力します(「姓」は空欄)
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「このユーザーはスタッフです」をチェックして登録します
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同様にして、すべての施設をユーザーとして登録します
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各ユーザー(施設)のプロフィールを編集し、プロフィール写真を登録します
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すべての施設分のプロフィール写真を登録するとこうなります
予約システムモジュールのインストール
予約システムモジュールは有料のカスタマイズモジュールなので、購入します。
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ダウンロードしたファイルを解凍します
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WordPressのプラグインディレクトリ(/wp-content/plugins/)に"attmgr-ext-booking"フォルダをアップロードします
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"ATTMGR Extension: Booking"プラグインを有効化します
有効化したときに追加されるページ
予約システムモジュールを有効化すると5つのページが自動的に作られます。
以下に、施設予約サイトとしては要らないページを「×」で示しています。
それらは「下書き」(もしくはゴミ箱行き)にします。
ページ | 使う |
---|---|
× | |
スケジュールページ(1日のタイムテーブルを表示) | ● |
予約フォーム | ● |
キャンセルフォーム | ● |
予約一覧(スタッフと管理者のみアクセスできます) | ● |
各施設の利用可能な時間帯を設定
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固定ページの「出勤管理(管理者用)」を開きます
(ついでに、このページをブックマークに保存しておきます) -
出勤〜退出時間を「施設の利用可能な時間」に見立てて設定します
-
利用感等な時間を設定したら、固定ページ「スケジュール」を開いて確認します
施設ごとの週間スケジュール
施設ごとに個別のページを作れば、それぞれの施設の予約空き状況を示すこともできます。
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WordPress管理画面から「投稿:新規追加」を開きます
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記事タイトルにに施設名を入力します
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本文欄にショートコード [attmgr_booking_weekly id="xx"] を入力します
(id="xx"の xx は各ユーザーのID番号(整数)です) -
これは以下のように表示されます。
希望する時間帯を予約
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一旦、WordPressからログアウトして一般の訪問者になります
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固定ページ「スケジュール」を開き、予約したい開始時間のセルをクリックするか、
または、セレクターから開始時間を選択します -
予約フォームが開きます
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必要事項を入力して利用時間を選択します
-
「予約する」を押すと予約手続きが完了します
-
予約通知メールが送信されます
予約フォームと予約通知メールの中で予約対象が「スタッフ」となっているので、後ほどこれを「施設」に変えていきます。
予約一覧
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管理者としてWordPressにログインし直します
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固定ページ「予約一覧」を開きます
(ついでに、このページもブックマークしておきます) -
予約一覧が表示されます
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予約情報の右側「×」をクリックすると「キャンセルフォーム」が開きます
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「予約キャンセル」を押すとキャンセル手続きが完了します
-
キャンセル通知メールが送信されます
「スタッフ」の表記を「施設」に置換
Attendance Manager では「スタッフ」という表記が使われています。
施設予約として使うのにあたり、「スタッフ」の表記を「施設」に置き換える必要があります。
文字列を置換するには、Real-Time Find and Replace プラグインが便利です。
Real-Time Find and Replace のインストール
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WordPress管理画面から「プラグイン:新規追加」を開きます
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キーワード「Real-Time Find and Replace」で検索します
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Real-Time Find and Replace をインストールし、有効化します
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WordPress管理画面から「ツール:Real-Time Find and Replace」を開きます
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「Add」ボタンを押して、置換条件を登録します
「Find:」欄に「スタッフ」と入力し、「Replace with:」欄に「施設」と入力します -
「Update settings」ボタンを押して、置換条件を保存します
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「予約一覧」や「予約フォーム」を確認すると、「スタッフ」が「施設」に変わっています
通知メール本文の変更
予約通知メールの本文にも「スタッフ」という表記が入っています。
こちらは、直接編集できるので「スタッフ」の箇所を「施設」に変更します。
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WordPress管理画面から「Attendance Manager:予約システム」を開きます
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上部のタブのうち「メール」タブを開きます
-
すべての通知文の「スタッフ」の表記を「施設」に変更します
例)予約通知
%USER_NAME% 様
予約を受け付けました。
[予約ID] %BOOKING_ID%
[施設] %ROOM_NAME%
[日時] %DATE% %TIME%
[利用時間] %USING_TIME%
[メッセージ]
%MESSAGE%
(Received: %SEND_TIME%)
キャンセルする場合は、以下のURLからお申込みください。 開始時刻の%CANCEL_DEADLINE%まで
%CANCEL_URL%
-
下段の「更新」を押して設定を保存します
仕上げ
訪問者が見ることのできるサイトのメニュー(あるいはナビ、サイトマップなど)に載せるべきリンクは、
- 「スケジュール」ページ
- 「予約フォーム」ページ
サイトのメニューには載せず、ブックマークしておくべきリンクは、
- 「出勤管理(管理者用)」ページ
- 「予約一覧」ページ
参考にした記事
- Attendance Manager:導入手順
- Attendance Manager:予約システムモジュール
- 【Plugin】ユーザーのプロフィールに独自のアバター画像を設定できる「WP User Avatar」
- Real-Time Find and Replaceで「講師」を「カウンセラー」に変える